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富士製薬工業株式会社
よくあるご質問

よくあるご質問Q & A

監修:あおもり女性ヘルスケア研究所 蓮尾豊

1. 経口避妊薬(OC)とは

経口避妊薬(OC)とはどのようなものですか

  • OCとは?

    OCとはOral Contraceptives(経口避妊薬)の略で、避妊を目的とした「錠剤」です。

    OCに含まれている2種類の女性ホルモン(黄体ホルモン、卵胞ホルモン)のはたらきで、服用中は排卵がおこらない状態となり、妊娠を防ぐことができます。

    また、OCには、受精卵の着床を防いだり、子宮内に精子が入りにくくするはたらきもあります。

  • OCの種類とその違いは?

    OCに含まれている女性ホルモンの中で黄体ホルモンの種類が異なります。

    また、1シートに入っている錠剤に含まれる女性ホルモン量が21日間変わらないものと、数日ごとに女性ホルモン量の変わるものがあります。

    どのOCを使っても避妊効果は変わりませんが、副作用には少し違いがみられる場合があります。

  • 21日間服用OCと28日間服用OCの違いは?

    21日間服用OCは、1シート21錠すべてに女性ホルモンが含まれています。

    指示されたとおりに、21日間(3週間)毎日、1日1錠をほぼ一定時刻に服用し、その後7日間はOCの服用を休みます。

    したがって、最後の錠剤を服用し終わって8日目から、次の新しいシートの錠剤の服用を始めます。

    28日間服用OCは、女性ホルモンが含まれている21錠の実薬と、女性ホルモンが含まれていない(作用のない)7錠の偽薬がひとつのシートにおさめられています。

    指示されたとおりに、28日間(4週間)毎日、1日1錠をほぼ一定時刻に服用し、1シート全部の錠剤を服用し終えたら、服用を休まず続けて次の新しいシートの錠剤の服用を始めます。

  • OC以外の避妊方法は?

    OC以外の避妊法として、コンドーム、IUSまたはIUDなどの子宮の中に入れる避妊具や避妊手術などがあります。

OCの効果

  • OCの避妊効果を教えてください。

    OCは最も有効な避妊法のひとつで、正しく服用すれば効果は避妊手術に匹敵します。

    効果を確実にするためには、指示どおりのみ忘れずにOCを服用する必要があります。

    OCはのみ忘れ以外での妊娠例は少なく、妊娠する確率は0~0.59%(1,000人の女性が1年間服用し続けた場合、0~約6人が妊娠する)です。

    1周期中でのみ忘れた錠剤が増えると、妊娠の確率が増加します。

  • OCを正しく服用していても妊娠することはありますか?

    OCの成分は腸で吸収されて効果を発揮します。

    吐いたり下痢をしたりすると腸からの吸収が悪くなり、効果が弱まります。

    また、ある種の薬やセイヨウオトギリソウ含有食品もOCの効果を弱めます。

    いずれの場合も、OCを正しく指示どおりに服用していても妊娠する可能性があります。

    したがって以下の場合は、必ず医師に相談してください(「他の薬などを使用している場合」を参照してください)。

    OCを服用している期間中に吐いたり激しい下痢が続く場合
    OCの処方を受けるときに他の薬を使用している場合
    OCを服用している期間中に他の薬を使用しなければならなくなった場合
    OCの処方を受けるときにセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取している場合
    OCを服用している期間中にセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しなければならなくなった場合

2. OCを服用する人が知っておくべきこと

  • エイズなどの性感染症について注意することは?

    OCは望まない妊娠を防ぐ薬であり、HIV感染(エイズ)などの性感染症を防ぐものではありません。

    これらの感染防止にはコンドームを使用することが大切です。

    性感染症は早期発見、早期治療が重要ですので積極的に検査を受けるようにしてください。

    なお、性感染症については「3. 性感染症とは」を参照してください。

  • OCを入手するには?

    OCは医師の処方せんが必要です。
    このため、医療機関において専門的な指導・助言を受けた上で、OCを処方してもらってください。

  • OCを服用してはいけない方とは?

    服用前の注意点」を参照してください。

    OCの服用について心配のある方は、医師に相談してください。

  • 授乳中にOCを服用してもよいですか?

    授乳中のOC服用は禁忌となっています。授乳期間中は他の避妊法を使用してください。

  • OCを服用するにあたって注意が必要な方は?

    服用中の注意点」を参照してください。OCの服用について心配のある方は、医師に相談してください。

3. 性感染症とは

  • 性感染症とは?

    性感染症は、おもに性行為によって人から人へ感染する病気のことで、近年増加しています。

    代表的なものとして、HIV感染(エイズ)、性器ヘルペス、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、腟トリコモナス症、B型肝炎、梅毒、淋病などがあります。

    性感染症の原因となる病原体には、ウイルス、細菌、原虫など多くの種類があり、これらの病原体が性行為などにより人から人へ感染しますが、感染しても症状が軽く、かかったことに気がつかず、パートナーにうつしてしまう病気もあります。

    この中には比較的簡単に治療できるものから、完全には治りにくいもの、エイズのように現在のところ根本的な治療方法が確立されていないものまであります。
    したがって、これらの性感染症に対しては予防することが大切です。

  • 性感染症の予防法は?

    性感染症は、性行為などにより血液、精液、腟の分泌液、粘膜が相互に接触することで感染します。

    OCでは性感染症を予防できません。

    性感染症の予防方法は、コンドームを使用して粘膜、体液などの直接の接触をなくすことです。

    したがって、コンドームは性行為のつど初めから終わりまで必ず装着することなど、コンドームの注意書きにしたがって使用してください。

    なお、コンドームでも予防できない性感染症もありますので、検査を受けることが重要です。

  • 性感染症の検査は必要ですか?

    性感染症にはクラミジア感染症や淋病、HIV感染(エイズ)のように感染しても自覚症状の現れにくいものもあります。

    このような場合は気がつかないままにパートナーを感染させることがあります。

    性感染症の早期発見、早期治療は本人の健康(リプロダクティブヘルス)を守るためにもとても重要ですのでOCの服用に関係なく、あなたとパートナーの双方が積極的に性感染症の検査を受けるようにしてください。

    検査を受ける際は、気軽に医師に申し出てください。

4. OCのリスク

OCの一般的なリスク

  • OCの一般的なリスクとは?

    OCを服用し始めてから1~2ヵ月の間の不快感(吐き気、頭痛、乳房の張りなど)を感じることがありますが、通常は服用し続けるうちにおさまります。

    一般的には、OCの安全性は高いと考えられますが、長期間服用されることから一層の安全性が求められています。

    また、不正性器出血(月経以外の出血)、経血量の変化、乳房痛、嘔吐、片頭痛などがみられることがあります。

    このような症状がひどい場合や長く続くときには医師に相談してください。

OCの重大なリスク

  • OCの重大なリスクとは?

    可能性は低いものの、血栓症、脳卒中、心臓発作などの重大な副作用がおこる場合もあります。

    これらの「初期症状」や危険性が高まる状態(「Q. 血栓症とは?」「Q. 心臓発作と脳卒中とは?」「Q. 重大な副作用(血栓症)の初期症状を教えてください。」を参照してください。)が認められたら、すみやかに医師に相談してください。

  • 血栓症とは?

    血管の中の血液の「かたまり」を血栓と呼び、この血栓により血液の流れが悪くなった状態を血栓症といいます。

    静脈血栓症は手や足、目の静脈に発生しやすく、それがはがれて肺動脈につまる肺塞栓症がおこることもあります。

    一般的に静脈血栓症の発症率は、OCを服用しない人の場合1年間で10万人あたり約5人ですが、OCを服用するとリスクが3.25~4倍高くなるという外国の報告があります。
    また、そのリスクはOCを服用し始めた最初の1年間に最も高くなるとの報告があります。

    ちなみに、妊娠による静脈血栓症の割合は1年間で10万人あたり60人といわれています。

    動脈系、たとえば、脳動脈に血栓ができると、いわゆる脳血管障害の1つである脳梗塞がおこります。

    また、心臓の動脈に血栓ができると狭心症や心筋梗塞がおこります。

    血栓症の「初期症状」や、血栓症がおこりやすい状態については「Q. 重大な副作用(血栓症)の初期症状を教えてください。」を参照してください。

  • 心臓発作と脳卒中とは?

    心臓発作の代表的なものは、狭心症と心筋梗塞です。

    狭心症は、胸がしめつけられる感じ、胸が強くおさえつけられる感じ、胸の奥がじーんと痛む、などの症状が発作的(ある限られたときだけ)におこります。

    心筋梗塞の症状は狭心症に比べ、はるかに強く激しい胸の痛みなどが急におこります。

    狭心症や心筋梗塞が発症するリスクは、非喫煙者であれば、OC服用によって増加しないと考えられています。

    脳卒中は、脳の血管が破れたりつまったりする病気です。

    指先がしびれたり、舌がもつれて思うようにしゃべることができなくなったり、時には、記憶や物の認識に異常をきたすことがあります。

    脳卒中による症状は、脳の障害を受ける部分が人によって異なるため、一様ではありません。

  • OCとたばこの関係は?

    OCを服用している期間中にたばこを吸うことは、静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中などの副作用をおこしやすくすることが知られていますので、必ず医師に相談してください。

    特に35歳以上の方が1日15本以上たばこを吸うと、これらの副作用が増加するといわれていますので、このような方はOCの服用はできません。

  • 重大な副作用(血栓症)の初期症状を教えてください。

    OCの服用中には次の(①②③)のような症状があらわれた場合は、血栓症の可能性があるので、すぐに救急医療機関または医師に相談してください。

    次のような症状があらわれた場合は、すぐに救急医療機関を受診してください。
    突然の足の痛み・腫れ
    手足の脱力・まひ
    突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み
    激しい頭痛、舌のもつれ・しゃべりにくい
    突然の視力障害(見えにくいところがある、視野が狭くなる) など

    次のような症状があらわれた場合は、血栓症の疑いがあります。症状が軽くてものむのをやめてすぐに医師に相談してください。
    足の痛み
    腫れ
    しびれ
    発赤
    ほてり
    頭痛、嘔吐(おうと)
    吐き気 など

    次のような状態になった場合、のむのをやめてすぐに医師に相談してください。
    体を動かせない、脱水 など
    長時間同じ姿勢でいたり、水分が不足したりすると血栓症が起こりやすくなります。適度に体を動かしたり、こまめに水分をとるようにしましょう。

  • OCを服用すると乳癌になりやすくなりますか?

    1996年に乳癌に関する欧米の共同研究グループは、15万人を超える女性の調査データをあらためて分析し、OCを服用している女性が乳癌になる可能性は、OCを服用したことのない女性に比べて、やや高くなると報告しています。

    具体的には、10万人あたり34人といわれている乳癌を発症する女性の割合が、OCの服用により42人に増えることを示しています。

    一方、2002年米国の共同研究グループは、OCを服用している女性と服用したことのない女性の乳癌発症率には差がないと報告しています。

    なお、OC中止後10年間は乳癌リスクの上昇を認められなかったとの報告があります。

  • 乳癌の自己検診の方法を教えてください。

    いくつかの方法がありますので医師に相談してください。
    たとえば以下の方法があります。

    ①乳房の形はどうか

    鏡の前に立って左右の乳房の形、大きさ、皮膚にへこみや盛りあがっているところ、乳首のへこみやびらんがないかをみます。
    立って両手を下げた姿勢、両手をあげた姿勢、横向き、前かがみと位置を変えてみます。

    ②乳房にしこりはないか

    あおむけに寝て人さし指、中指、薬指の3本の指先の腹を使って、乳房の外側から内側へしっかり滑らせるように動かします。
    上から下へ、乳輪から渦巻き状に外側へと広範囲に動かします。
    1回目は、軽く押さえた状態で、2回目は、少し痛みを感じるくらいに強く押さえて調べます。
    いずれも腕をあげたときと下げたとき、左右を同様に調べます。

    ③わきの下のリンパ節にしこりはないか

    体を起こした状態で、人さし指、中指、薬指の3本の指先をそろえ、わきの下に入れ、胸のわきに沿って下の方に滑らせ、しこりがないかをみます。

    ④乳首から異常な分泌物がでないか

    左右の乳首を軽くつまんで搾るようにし、血液の混じった分泌物が出ないかどうか調べます。

  • OCを服用すると子宮癌になりやすくなりますか?

    子宮癌は大きく分けて子宮体癌(子宮内部にできる癌)と子宮頸癌(子宮の入り口にできる癌)があります。

    WHO(世界保健機関)は1992年、OCの服用は子宮体癌になる可能性を減少させるが、子宮頸癌との関連性については明らかではないと報告しています。

    最近の報告では子宮頸癌のリスクがOCの服用期間によってはわずかに増加することがあるといわれています。

    子宮頸癌は、HPVというウイルスの感染が原因ですので、コンドームの適正な使用により感染が減少させることが可能です。

    また、定期的な検査により早期発見が可能ですのでOCの服用に関わらず定期的に検査をうけるようにしてください。

OCのその他のリスク

  • OCを服用すると太ったり、ニキビができたりしますか?

    ほとんどの人の場合、そのようなことはありません。

  • 良性の肝腫瘍とは?

    癌(悪性腫瘍)ではありませんが、肝臓にできる良性の腫瘍です。

    良性肝腫瘍の発生は、女性ホルモン量、服用期間、年齢(30歳以上)にともなって高くなるといわれています。

    OCを長期間服用した場合の良性肝腫瘍の発生頻度は人口10万人あたり3.4人と推定されています。

    この良性腫瘍は発生しても症状がなく経過するため、気付かないうちに腫瘍が大きくなり、破れたり出血することがありますので、OCを2年以上服用している場合は検査を行うなど注意が必要です。

5. OCを服用するにあたり

OCの服用方法

  • 初めてOCを服用するときはいつから服用し始めたらよいですか?

    「月経(生理)第1日目」から服用し始めるOCと「月経が始まった最初の日曜日(月経が日曜日に始まったらその日)」から服用し始めるOCの2種類があります。

    【ラベルフィーユ21錠・28錠】は、「月経(生理)第1日目」から服用し始めるOCです。

    なお、2シート目からは21錠の実薬を服用後7日間休薬あるいは7日間偽薬(プラセボ)を服用した後に新しいシートから開始して下さい。

  • OCは決まった時間に服用すべきですか?

    OCは毎日ほぼ一定時刻に服用することが大切です。
    服用しやすく、覚えやすい時間を決めてください。

    たとえば、「就寝前」に服用するなど、必ず毎日行うことに組み入れることで、のみ忘れないよう工夫してみてください。

    のみ忘れは妊娠する可能性および不正性器出血(OC服用中の出血)をひきおこす可能性を高めます。

  • 長い期間にわたってOCを服用し続けても良いですか?

    一般的には、長い期間OCを服用し続けたとしても、大部分の女性にとって安全であることが報告されています。

    OCを服用中は、6ヵ月くらいを目安に定期的に医師の診療を受けて問題がなければ服用し続けることができます、どのくらいの期間にわたってOCを服用するかということについては、医師と相談してください。

OCをのみ忘れたら

  • のみ忘れると妊娠しますか?

    1回だけのみ忘れた場合では妊娠の可能性はほとんどありませんが、のみ忘れた回数が多くなるほど妊娠の可能性は高くなります。

  • のみ忘れてしまったときは?

    のみ忘れてしまったときの対応は「のみ忘れた場合」を参照してください。

6. OCを服用し始めてからの注意

  • OC以外の薬や食品を使用する必要のある場合は?

    他の薬などを使用している場合」を参照してください。

  • OCを服用していても月経はありますか?

    通常、21錠タイプの場合、21錠服用した後1週間以内、または28錠タイプの場合、22日目から28日目の錠剤(偽薬)を服用している間に、月経のような出血が始まります。

    まれに出血がないことがありますが、必ずしも妊娠しているということではありません。

    正しくOCを服用している限り、妊娠している可能性は低いと考えられます。

    月経のような出血が1回なかった場合、次の周期は通常どおり服用し続けて、医師には出血がなかったことを知らせてください。

    2回続けて出血がなかったり、説明どおりに服用せずに出血が来ないときは妊娠の可能性もありますので、直ちに医師に相談してください。妊娠していないことが確認されるまでは、他の方法で避妊してください。

    仮に、妊娠していることに気づかずOCを服用してしまった場合でも、新生児先天異常の発現に関しては、否定的な報告がありますが、妊娠したときには服用しないように注意することが必要です。

  • 月経以外の出血がみられた場合は?

    OCの服用し始めには、月経以外の出血(不正性器出血)がみられることがありますが、OCの避妊効果には影響はありません。

    このような出血は最初にOCを服用し始めてから2~3ヵ月を過ぎればほとんどみられなくなります。

    もし、その後も引き続き出血がみられるようでしたら医師に相談してください。

  • 妊娠を希望する場合は?

    OCの服用を中止すれば妊娠は可能です。

    OCで長期間避妊を続けた場合は、月経が来るまでには少し時間がかかることがありますが、その場合でも通常は3ヵ月以内に回復します。

    なお、3ヵ月経過しても正常な月経が回復しない場合には、妊娠、OC服用による無月経、または閉経等の可能性がありますので医師に相談してください。

  • 医師による診察は必要ですか?

    OC服用のために内診などの婦人科的診察は必須ではありませんが、OCを安全に使用するために、医師の問診等の診察は必要です。

    OCをはじめて服用する場合、医師はあなたがOCを服用可能かどうかを問診や血圧・体重等の情報をもとに判断します。

    また、OCの服用中には6ヵ月くらいを目安として定期的に医師の診察を受けるようにしましょう。

    OC服用に関わらず、1年くらいを目安として定期的に健診を受けるようにしましょう。

    性感染症などの不安がある場合にも医師に相談してください。

  • OCの保管方法について教えてください。

    OCは高温・多湿や強い光に長時間さらされると、効果が弱まることがありますので、そのような場所を避けて保管してください。

    また、子供の手の届かない場所に保管してください。

お願い

この薬を服用中に身体の異常に気づいた場合には、すみやかに医師または薬剤師に相談・報告してください。

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